「お迎えが来るの」と、妹は言った―――

   †

「ねえ、お兄ちゃん……」
 名前の通り、詠うように、彼女が言う。
 真代詠―――大事な、大切な俺の妹。
 控えめで、優しくて、でも明るくて。いつも……いつでも俺の後ろをついてきた、かけがえのない家族。

 ―――その妹が、俺を呼んでいる。

 現実感のない景色、現実味のない状況、現実とは遠く離れた、まるで物語のような光景の中で、妹が俺のことを呼んでいる。
 上に天使の輪をいただいた頭、本当は黒いはずの髪は淡い光を放つ白に染まり。背には、光とも実体ともつかない輝く翼を背負って。
 右と左に、手を引く天使を伴って。
 なのに着ているのは、「おやすみ」を言った時と同じパステルピンクのパジャマで、そんなところばかりがいつもどおりで、これが夢であるとごまかすことを許してくれない。

 ―――妹が、俺を呼んでいる。

 返事をしなくては、連れて行かれないように、その手をとらなくては……そう思うのに、手が足が腕が脚が動かず、口すらも動かない。現実を拒否しようと目を閉ざすことすら、まばたきすることすらも許されない。
 天使の操る不可思議な力のせいなのか、俺がすくんでいるだけなのか、それともこの光景を俺が認めたくないからなのか。
 倒れ伏した俺の身体は、頭の先から脚の指先まで、金縛りにあったように動くことができない。
 立ち向かうことすら許されない、どうしようもない現実に、気持ちは焦るのに、妹の声に答えることができない。

 ―――妹が、俺を呼んでいる。

「迎えが来る」と、妹がそう言って寂しげに微笑んだのは、もう何日も前のこと。
 俺は、その言葉を正面から受け止めてやることができなかった。ただただ、そんなのは気のせいだからと、大したことはないと、頭をなでてやることしかできなかった。まさか本当に迎えが来るだなんて、思ってもみなかった。
 その結果が、これだった。
 妹が天使に手を引かれ、去ろうとする、現実味のないこの光景だった。
 ……ダメだ。
 行かせては、ダメだ。
 たったひとりの妹を連れて行かせるわけにはいかない。
 大切な、大切な、詠。俺がいないとなにもできない女の子を、たったひとりで行かせるわけにはいかない。
 歯を食いしばる。立ち上がろうと手脚に力を込める。
 動かない身体を動かそうと、奥歯に力を込める。
 言葉だけでも届けと、肺の中身を押し出し、喉にわずかな空気を通す。

 ―――妹が、俺を呼んでいる。

「詠……」
 妹への想いが、声になる。
 この声が呼び止める鎖になり、引き留める楔になり、立ち上がる力になる。そう信じて俺は、詠の名を声にする。
「詠っ!」
「ねえ、お兄ちゃん」
 立ち上がろうともがく俺に、詠は言った。
「もう、あきらめて」

     †

 夕焼けの教室には、数人の級友が残っているだけだった。
「俺、なにをやってるんだろう……」
 呟く声に耳を傾ける同級生はいない。そもそも誰に向けられた呟きでもないのだから、聞いている誰かがいたとしても、答えることなどできないに違いなかった。
 真代開は、今日もこうして学校へ来ている。
 妹が天使に連れ去られてしまったあの日から、はや1週間が経とうというのに、起きて、学校に来て、帰って、寝て……そんなルーチンワークを。妹のいない日常を受け容れることもできないまま、漫然と続けている。
 追えばいい? 
 まさか……そんなことができるわけもない。
 開には超能力もなければ、獣のような力もない。魔法や呪術を使えるわけもなく、奴らのような天使でなければ、伝説の勇者であるはずもない……。
 まして、物語の主人公ですらあるわけもない。
 そんな自分に、なにができるはずもない。
 それに……。
「あれは、あいつが自分で決めたことなんだ」
 去り際に詠が残した、「あきらめて」という言葉が、開に追うことをゆるさない。
 それは、ずっと開の後ろをついてきて、ただ微笑みだけを向けてくれていた妹がはじめて自分の意思で開に向けた拒絶で。だから開は詠を追いかけてはいけないと、そうも思うのだった。
 なら、あきらめるしかない。
 わかっているのに、なのに開は、妹をあきらめることができないままでいる。

     †

 わたし……渡来愛花には、秘密があった。
 ちょっとした超能力、というのだろうか、念じて集中することで、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ肉体のポテンシャルを引き上げるとかいう、そんな力だ。
 それに気付いたときは、アニメの主人公になった気分だった。
 お風呂で自分の(結構引き締まって、出るところは出た)身体を眺めて、鏡の前でポーズを取ってみたりして。そこそこ有頂天にはなったけれど、それでも案外わたしは慎重だった。そう、この力は誰にも秘密にしようと思ったんだ。
 だって、それはわたしの夢が叶った瞬間だったから。
 そうなんだ、これは、大切な人を守ることのできる力。大好きな家族、ともだち、学校の仲間や先生や近所の人たち……いざというときに、みんなを護ることができるかもしれない力だと思えたから。
 だからこそ秘密にしようと思って、だからそのときはそれでよかった。
 わたしに迎えが来たのはそれからしばらくしてのことだった。
 E.G.O.―――Evolutional Generations Organizaition―――進化した世代による組織……わたしの貧弱な語彙で説明させてもらえちゃうなら、「新人類同盟」みたいな意味になるんだと思う……とにかく、その組織が、このわたし、渡来愛花の力を世界のために使うようにって言ってきたんだ。
 気が進まなかったし、恐かった。わたしが地球のためになにかをできるなんて、当然思ってもいなかった。
 でも、わたしはその申し出を受けることになる。
 E.G.O.の人たちは、世界は今『セラフィエル』とかいう名前の宇宙人の襲来で危機を迎えている……なんて言った。そのセラフィエルは天使の姿をした宇宙人(彼らは『イレイザー』なんて呼んでいた)で、彼らを止めないと地球は滅亡するのだ、と。
 最初は嘘だと思ったけれど、だけどわたしの世界はその後、あっという間に変わってしまった。世界は侵略者との戦いに満ちあふれていて、危機はすぐそこにあるのだと知らされ、それどころか、わたしの通っている高校さえ、E.G.O.の創立者……斎木一族が経営する学校法人で、生徒の中にも組織に所属する超能力者がいると知ってしまったのだった。
 つまり、わたしがE.G.O.に所属することこそが、大事な人たちの変わらない日常を守ることだと突きつけられたわけで、それは逆を言えば、わたしの小さな力にはみんなを守る力があるっていうことでもあった。
 気分が高揚しなかった、と言えば嘘になる。
 特別感もすこしはあった。
 けれど……現実が容赦なんてしてくれることはない。
 わたしはふたつの経験を経て、わたし自身のちっぽけさを思い知ることになる。

「ひとつめ」は、天使『セラフィエル』との決戦。
 強大なセラフィエルという敵を相手に、E.G.O.を支えるエキスパートともいえる上位超能力者たちが次々戦線を離脱していった。前線で戦っていた彼女たちに比べたら、わたしの力なんて赤ん坊のようなものなのに、その彼女たちが倒れていく様を見て、わたしにできることなんてたかが知れていると……それどころかなにもできないのだとわかってしまったのだった。
 それでも戦いは終わった。
 戦いの結果、E.G.O.という組織は大きな犠牲を払うことになった。たくさんの人が超能力を失って、大幅に戦力ダウンすることになった組織の実情を目の当たりにしたわたしは、戦いに傷付いた先輩たちの分も、まだ弱い力しかないわたしたちががんばらなくちゃ、なんて思って……だけどそんなふうにすこしは前向きになれた矢先、今から一週間前に、「ふたつめ」が起きたのだった。

「ふたつめ」―――それはわたしの住む町で起きた出来事。
 夜中、胸のざわめきにわたしは目を醒ました。
 なんだろう……そんな嫌な予感に呼応するように携帯が音を鳴らす。コール音は、E.G.O.の緊急招集のサインだった。
 そうして急ぎ向かった先で、わたしは、E.G.O.の能力者と天使の戦いに遭遇することになった。
 騒動の中心は、クラスメイトの少年とその妹さん。
 このときのわたしは、数日前にE.G.O.の上層部から、ひとりの少年の監視を言い渡されていた。監視対象の少年こそ『真代開』という、わたしのクラスメイト。ちょっとかわいい顔をしただけの平凡な少年だけれど、その彼がなんらかの能力者である可能性がある、と言うのだ。
 ……なるほど、わたしもこうやって監視されていたのだろう。でなければ、目覚めてすぐにE.G.O.のエージェントが、わたしのところへやって来るわけがないのだから。
 さておき……。
 息をきらしたわたしがたどりついたときには、すでに戦いの趨勢は決していた。どんな攻撃を受けたのか、わたしよりも先に到着していたE.G.O.の仲間たち三人とクラスメイトの真代くんは気を失い倒れ伏していて、詠ちゃんは、今まさに天使に手を引かれて宙へ去ろうとしているところだったのだ。
 状況を理解できなかった。
 天使の輪を頭上に浮かべ、背中から翼を生やした詠ちゃんの姿に、彼女が敵である天使なのか、救うべき真代くんの妹なのか、そんな判断すらできなくらいわたしは混乱していて、ただ呆然と、起きていることを眺めることしかできなかった。
「詠……」
 真代くんが、うめくように声を絞り出したのは、そのときだった。気を失っているとばかり思っていた真代くんに意識があることを知ったわたしは、我に返って彼のそばに駆け寄ったのだけど、真代くんが、わたしに気付いた様子はなかった。
 わたしなんて意識することもなく、詠ちゃんは真代くんだけを見ていて、真代くんは詠ちゃんだけを見ているのだとわかったんだ。
「ねえ、お兄ちゃん……」
「詠っ!」
 詠ちゃんは静かな表情で真代くんを呼び、真代くんが苦しげに声を絞り出し、妹さんの名前を呼ぶ。だけどそれは、お互いを求める言葉なんかじゃなかった。
「もう、あきらめて」
 その言葉を最後に、詠ちゃんは迎えの天使共々、光になって天へと消えてしまった。
 ……わたしは、なにもできなかった。
 それは、数千の超能力者と宇宙人がぶつかった『セラフィエル』との戦いに比べたら、とるにたらない争い。
 ちっぽけな、出来事。
 でもそれは、わたしの身近で起きた、初めての事件だった。

     †

 渡来愛花は教室の後ろに立ち、真代開の背中を見つめていた。
 愛花の見つめる先にいるその少年は、もうすでに1週間もの間ずっと、こんな調子だった。
 クラスの皆はすでに帰り、教室にはふたりきり。夕陽差し込む教室で、真代開は鞄を机の上に出し、ただじっと席に座っている。
 きっと今日もいつものように時間だけが過ぎる。下校のチャイムが鳴るまでこうして時は凍り付き、やがて開は思い出したように席を立って帰路につくのだ。そうして今日も、彼に声をかけられなかった愛花は、ためいきをついてここを立ち去るのだろう。
 仕方がないとは思う。
 開にとって、詠はかけがえのない、何物にも、何者にも代え難い大切な存在だったということを、愛花は知ってしまっているから。
 なぜなら……愛花は、あの真代開という少年と小学校の頃からずっと同じ学校で、何度も同じクラスになってきたから。それは全部偶然で、愛花と開は決して特別親しい間柄ではないけれど……それでも、あの詠という少女が開にとってどんなに大切な存在だったのか、それを知るくらいには、愛花は開の近くにいたのだから。
 しかし。
(わたしには、なにもできない……)
 唇を噛みしめる。
 愛花には、開にかける言葉がない。妹を失って途方に暮れる彼を助けてあげたいのに、その背中にかける声を持っていない。助けてあげられなくてごめんねと言いたいのに、話しかけるきっかけすら見つけることが出来ない。
(わたしは、役立たずだ……)
 ―――自分の力を、ほんのちょっと引き上げるだけの能力。
 そんなもの、なんの役にも立ちはしないと思い知ってしまった。
 もっと強ければよかったのに……愛花程度の力では、先輩たちの戦いを助けることすらできず、連れ去られていく真代詠をつかまえることすらできなかった。
 もっと違う力だったらよかったのに……こんな力じゃなくて、念動力のひとつでもあれば、開の机、その隅に置きっぱなしになったシャープペンでも落とすことができれば、それをきっかけにさりげなく彼に話しかけることだってできるのだろう。
(こんな力……)
 なにが、身近な人を守ることが出来る力だ……と思う。
 大好きな家族、ともだち、学校の仲間や先生や近所の人たち……こんな力では、愛花程度の力では、身近な誰かを救うことなどできはしないのに。
 開の背中は、まだ動かないままでいる。
 あの少年もきっと、自分の無力にうちひしがれているのだろう。
 仕方がない。愛花にも、開にも力などないのだ。自分よりも圧倒的に大きな力や自分の力では届かない壁を前にすれば、どうすることもできはしない。
 溜め息をひとつ。愛花は開に背を向ける。
 今、愛花にできることは傷付いた開のその傷が癒えて、天使になった詠が帰ってこない現実を受け容れるまで、そっとしておくことだけだ。
 しかし……。
「詠……くそっ」
 その言葉に、愛花は脚を止めた。
「あきらめるなんて……できるかよ」
 振り向く。
 愛花の視線の先で、少年の背は震え、その拳は強く握られていた。
 はっとする。息を呑む。
 脚が勝手に動いていた。並んだ机に身体がぶつかるけれど、そんなの気にも留めずにずかずかと歩み寄り、気が付いたら愛花は開の目の前に立っていた。
 開が愛花に気が付き、顔を上げる。
 なにが起きたのか、どうして愛花が目の前に立っているのかがわからない……愛花を見上げる開は、そんな顔をしていた。
 そんな開の戸惑いをよそに、愛花の唇から、言葉が堰を切ってあふれ出す。
「ちょっと! なにあんたボケッとしてるのよ! シャキッとしなさいよシャキッと!」
 本当は慰めたいと思っていたはずなのに、なにもできなくてごめんねと謝りたかったはずなのに。そんな想いとは裏腹に、口をついて出たのは、開に向けた叱責だった。
 開は、驚きを隠せないでいた。
 当たり前だ。こんな暴言、傷付いている同級生に向けていい言葉のわけもない。
 何を言っているのかと、愛花自身も半分パニックだった。なのに、それなのに言葉を止められない。
「いつまでもうじうじしてちゃダメでしょうが! 助けに行きたいならさっさと行きなさいよ!」
 それは、愛花自身に向けられた言葉でもあって。
「だけど詠は……」
「だけどじゃない!」
 無茶を言っているなんて、百も承知だ。
 でも止まらない。
「ちゃんと話したの!? 言わされてただけかもしれない。言えない事情があったのかもしれない。いきなり天使になっちゃって、あんたに助けてって言いたくても言えなかっただけかもしれないじゃない!」
「だけど、俺にはなんの力もなくて……」
 愛花の掌が、机の上の鞄を強く叩く。
「わたしにだってないわよ!」
 叩いて、愛花は身を乗り出していた。
「力なんてないわよ! でもだから!? それがなに!? 力があるかどうかなんて関係ないじゃない!」
「でも、詠は……」
「詠ちゃんが『あきらめて』って言った!? そんなの関係ないでしょ! 天使になっちゃった!? そんなの関係ないじゃない! わたしはずっと見てきた! だから知ってるの、詠ちゃんが小学校の頃からずっと、毎日のように真代くんのお弁当を持ってきてくれてたことも! 真代くんの帰りを校門のところでいつも待ってたことも! 真代くんも知ってるはずだよ! 詠ちゃんの笑顔は、いつも真代くんに向けられてたって!」
 開の顎が小さくうなずく。それで充分だった。
「だったら……! だったら確かめなくちゃだめじゃない! いなくなったのが本当に詠ちゃんの意思なのか! ううん……もし詠ちゃんが自分の意思でいなくなったんだとしてもそんなの関係ない! 真代くんが思うなら! 真代くんが詠ちゃんを信じてるなら! 詠ちゃんのいる場所が、詠ちゃんが幸せになる場所が真代くんの隣だって、そこだって思うなら! それが正しいって思うなら! ムリヤリにでも連れ戻さなくちゃだめじゃない!」
 言い切った。届けと、目を醒ませと。
 やがて。
「そう、だよな……」
 驚きに呆けたような表情をしていた開は、顔を伏せ、わずかな沈黙の後でそう言った。
 かたく握られた開の拳は、震えを止めていた。
 少年は顔を上げる。
「そうだよな。俺、本当のこと、なにも知らないままなのにな」
「……うん」
「俺が、詠を信じてやらなくちゃいけないのにな」
「……うん」
「もし、詠が話せないことがあるならさ。俺が、聞いてやらなくちゃいけないのにな」
「真代くん……」
「開でいいよ」
 そう言って、開は照れくさそうに微笑んだ。
 そこではじめて、身を乗り出していた愛花は、開の顔が息も触れそうなほどすぐ近くにあることに気付いて、あわてて身を引いた。
「じゃ、じゃあ、開、くん……で」
「ああ」
 開は、もう一度微笑む。
 それは一週間ぶりに見せた、おだやかな笑顔だった。
 彼は言う。
「そういえばさ、渡来。俺たちって、十年近く同じ学校にいて同じクラスにだって何度もなったのに、こんなふうにふたりきりで話したことってなかったよな」
「うん、そうだね」
「俺さ、詠がいなくなってから、この教室がすっごく広く思えててさ。こんなに狭い教室なのに、そこにたったひとりでいるような気になってた。だけど、違ったんだな……」
 愛花は「うん」と、うなずき。
「わたしが、いるよ」
 そう、言葉を返した。
「わたしが、いる。小さな力しかないけど、詠ちゃんに届かなかった力だけど、それでも一人よりも二人のほうがずっと、ずっといいはずだから!」
「サンキュ、だ」
 少年の瞳に、力が宿っているとわかった。
 開の笑顔に愛花は気付く。
 大事なことを、忘れていたと―――
 それは、気持ちを伝えるのは、力ではないのだということ。
 誰かを救い誰かを守るのは、超能力なんかじゃなくて、一歩を踏み出す勇気と、言葉を伝えようとする気持ち……誰でも当たり前に持っている、支えたいという、守りたいという気持ちなんだっていうこと。
 E.G.O.の人たちは、愛花に「世界のために」と言った。それは素敵なことだけれど、でもそれを愛花ができるのは、もっと……もっと先のことだ。
 愛花は思う。
 いつでも思っている。
 大好きな家族、ともだち、学校の仲間や先生や近所の人たちを守りたいと。
 ならば今は、目の前で傷付いているこの開という少年を守り、彼を支えよう。
 彼の日常に平穏をとりもどしてあげるため……きっと、この手に宿った力は今、そのためにあるのだから。



著者:寺田とものり